2013年 02月 07日
ニュージランド紀行(前篇) |
(レポーター:横浜の中島)
今回のニュージランド(NZ)ツーリングは、我がクラブ員の茂木(もてぎ)さんが、NZでクラシックレースに参戦しているとの話を聞き、是非、同行させて下さいとお願いしていた所、今回は、たまたま、旅行会社「道祖神」のツアーとも重なり決行することにした。
※2012年、ニュージランド・クラシック・フェスティバルの模様は→こちら

ただ、茂木さん本人が体調不良のため参加できなくなったのは、返す返すも残念であった。
※茂木さんは翌年の2014年8月に死去されました。ご冥福をお祈りします。
【ニュージランド:New Zealand 】

面積は日本の約70%で、そこに日本人口の約3%の人が住んでいると思えば良いだろう.
気候は南半球にあるため、日本とは逆で、最も暑いのは1~2月、最も寒いのは7月だ。
時差は今回のサマータイム時期(9月最終日曜日から4月第1土曜日まで)は+4時間だ。
首都はウェリントン(17万人)で首都としては世界最南端に位置する。
【交通事情】

最高速度は高速道路や一般道でも100km。市街地などは50キロや30キロに制限され、守らないと厳しく取り締まられる。
渋滞は無いと思ったが都市部ではラッシュアワー時に若干あるようだ。
とにかく、市街地を一歩出れば、車は殆ど走っておらず、信号も無い。交差点があったとしてもロータリー形式のラウンドアバウト(Roundabout)となっているので止まることは殆どない。
それでは、出発だ!!
2月7日(成田→オークランド)
今回もバイクは現地でレンタルすることになっているので、ヘルメットやバイクウェアを詰めたバッグとともに、成田エクスプレスで成田に到着。そこにはすでに同行者のクラブ員土方さんが待っていた。
▼成田空港にて

空港カウンターのシステムエラーがあり搭乗便に乗れないトラブルがあったが、何とか、乗り継ぎ空港のソウル(イーチョン)に到着。
ここで、岡山のSさんと合流し3人で、夕方5時にソウルをニュージーランドに向けて飛び立った
2月8日(オークランド)
オークランドに到着!!
ソウルから12時間ほど(NZは、遠い!!)の飛行を終え、早朝、NZ最大の都市、オークランド(43万人)」に到着した。

空港ではオークランド市内で日本料理店経営の民部さんが出迎えてくれた。
空港内のレンタカー屋「ハーツ」で予約してあったホンダLAB4を借りて、民部さんが乗るバイクに先導してもらい、予約してあったホテルには空港より30分程で到着した。

▼ホテルの駐車場にNZ縦断ラリーに参加したFJクルーザーが停まっていた。

ホテルに荷物を預け、車で10分ほどの所にある、いつも茂木さんがお世話になっているノートンのビルダーとして有名な「マッキントッシュ」の工場を訪問することになった。
▼右奥がマッキントッシュの工場。防犯上のせいか看板らしきものは無い。

▼工場内部、やはり、ノートンが多く組み立て中が何台もあった。フレームなどもここで作っているようだ。



▼ケン・マッキントッシュ氏(中央)と民部さん。

茂木さんはここを拠点に「BMWレンシュポルト」や「マチレス」などを整備してもらいレースに参戦しているのであった。
茂木さんが体調不良で来られないことを告げると残念がられ、明日からのレースの準備に忙しいにも関わらず我々を歓待してくれた。

ここの会社は、世界中から注文が入り、ノートンマンクスを新車から組み上げることもやっているそうで、その金額は1台500万~800万円だそうだ。
▼これは1962年製 Norton Manx 500

▼フェザーベッドフレームが美しい!!

▼ケン・マッキントッシュ氏(左端)と


ホームページは→こちら
昼食後、取りあえずレース場に行こうということになり、民部さんの運転でサーキットに向かうことにした。
レースが行われる「ハンプトンダウンズモータースポーツパーク」には市内から高速1号線で南に走り約1時間程で到着した。
ゲートにて3日間通しのチケット($35=3,150円)を購入し入場した。

この日は金曜日で、明日からの本番に備え練習走行が行われていた。

ここには、最終日の日曜に来ることにして、夕方5時ころまで観戦しオークランドに戻った。
夕食は民部さんのお店「華凛(KARIN)」で、歓談しながら食事となった。

お店は、オークランドで最も古い建物が多い、パーネル通りを見下ろす2階にあり、新鮮素材の食材に大満足だった。
▼巨大な伊勢えびを魚屋でゲットし料理してもらった。


▼パーネル通りから見たスカイタワー

KARIN(かりん)のホームページは→こちら(現在は閉店中)
こちらの夏場は夕方9時頃まで明るいので、時間の経つのを忘れ、お店を出たのは夜中の11時に近かった。
2月9日(オークランド)
市内観光と結婚式。
今日は、オークランド市内を見学することにし、まず「オークランド戦争記念博物館」のゼロ戦を見学に3人で訪れた。
その受付に日本人の若い女性がいて親切に応対してくれたのには助かった。
▼博物館は小高い丘の上にあり、市街も一望できる。

▼終戦時にニュージランド軍に接収された零戦二二型。


▼戦争博物館となっているが、マオリ人の文化やNZの歴史も展示してあった。

▼オプションでマオリのショーも見学した。

見学している最中に民部さんより電話があり、従業員のお姉さんが、こちらの教会で結婚式をやるので、参列してくれないかのことで、これも何かの縁だということで我々3人参列することにした。
そこはダウンタウンの中心部にある大きな教会であった。


まさか、こんな異国で結婚式に参列するとは思ってもいなかったが、良い思い出になりました。
キヨシさん、ミカさんお幸せに♥
式後は、すぐ近くに南半球で最も高い建造物328mの「スカイタワー」があり、我ら3人と民部ファミリーで登ることにした。
▼スカイタワー

展望フロアからはオークランド市街が一望でき、天気も良く最高であった。

それに高さ192mからの「スカイジャンプ」やタワー外周を歩く「スカイウォーク」などのアクティビティが普通に行われていることにビックリした。
▼高さ192mからのジャンプ$225(約20,000円)


▼ハーネスのみで一周するスカイウォーク$145(約13,000円)

2月10日(オークランド→クライストチャーチ)
CLASSIC RACING FESTIVAL

本日はレースも最終日ということもあり、ホテルを早朝、チェックアウトし出発した。
チェックアウトしたのは、夕方には道祖神グループ待っている、次の目的地、南島の「クライストチャーチ」に向かわなければならないからだ。
レース場に到着すると金曜日とは変わって緊張感が漂っていた。
レースはカテゴリー別に次々に行われピットも時間に追われていた。




車種を観察すると、1930年から1970年代の往年の名車ばかりだ。
とりわけ、60年代のレース界を席巻したノートンやBSA、トライアンプなどの、イギリス車が多い。

▼1939年 Triumph 5T 500cc

▼1960年 Triumph 3TA 350cc




▼1938 Indian Sports Scout 750cc

▼1954 Vincent Comet 500cc


▼1957年 NSU MAX 250cc


▼私は初めて見た「BRITTEN V1000」。このバイクはエンジンを含む部品の殆どが手造りのMADE IN NZ製である。1990年代敵無しであったが、経営困難で製造中止。フロントサスはBMWのデュオレバーに近く先駆的だ。タンクに描かれた南十字星が誇らしげだ。

写真でしか見たこともないような名車が、サーキットをロングストロークサウンドを響かせ、全開で疾走する姿に感銘を受けた。
日本人は我ら4人だけで、茂木さんがBMWレンシュポルトで出走していれば、もっと盛り上がったであろうと思うと残念だった。
▼マッキントシュのピット。当然Norton Manxのみ

▼このレースはトライアンプがスポンサーなので、新車を展示してあった。


▼オークションにR69SとR50が出ていた
NZのオークション会社「Webb's」のホームページは→こちら
※金額はNZドル

民部さんが、我らを日本から来たなどと紹介してくれると、皆さん一様に「楽しんでいるかい」と聞いてくるので「グッド」と答えると喜んでくれた。
この気さくさと明るさはバイク仲間に通じるものがあり嬉しいものだ。
とにかく老若男女(さすがに女のレーサーはいなかったが・・・)、腹のでっぱったおじさんもレースを楽しんでいる。
▼この夫婦?もヘルメットを脇に置いてあるので、タンデムでやって来たのだろうか。

▼1939年 BSA B26 Silverstar 350cc

▼BMWとしては1973年 R90のみであった。

▼ケン・マッキントッシュ自ら跨りレースにでた、1927年 Norton Manx 500

▼ケンの息子のジェムス。イケメンです。1961年 Nrton Manx 350

▼往年の名レーサー、ビル・スワロー氏(イギリス) 1968年 Aermacchi

メイーンストリート正面のホテルからはお酒を飲みながら優雅にレース観戦を楽しんでいる。
イギリスやヨーロッパもそうであったが、ここも、バイクが文化として認識され、楽しみ方が素晴らしいと思った。

民部さんが、我らを日本から来たなどと紹介してくれると、皆さん一様に「楽しんでいるかい」と聞いてくるので「グッド」と答えると喜んでくれた。
この気さくさと明るさはバイク仲間に通じるものがあり嬉しいものだ。
とにかく老若男女(さすがに女のレーサーはいなかったが・・・)、腹のでっぱったおじさんもレースを楽しんでいる。
▼この夫婦?もヘルメットを脇に置いてあるので、タンデムでやって来たのだろうか。

▼1939年 BSA B26 Silverstar 350cc

▼BMWとしては1973年 R90のみであった。

▼ケン・マッキントッシュ自ら跨りレースにでた、1927年 Norton Manx 500

▼ケンの息子のジェムス。イケメンです。1961年 Nrton Manx 350

▼往年の名レーサー、ビル・スワロー氏(イギリス) 1968年 Aermacchi

メイーンストリート正面のホテルからはお酒を飲みながら優雅にレース観戦を楽しんでいる。
イギリスやヨーロッパもそうであったが、ここも、バイクが文化として認識され、楽しみ方が素晴らしいと思った。
▼サイドカーレースも行われた。キゥイのステッカーが可愛い。

▼元スズキのGPレーサーでマン島TTレースでも2勝している「ヒュー・アンダーソン氏(中央)」と

▼民部さんとスズカ8耐で優勝した元レーサー「グレーム・クロスビー氏」、クロスビーは陽気で楽しい人だった。
民部さんも4時間耐久などのレースに出ていたレーサーだ。
今回も出場予定であったがマシンが出来あがらず断念。

レース後は、オークランドの国内線空港に向かい、我ら3人は夜9時過ぎに次の目的地、クライストチャーチに飛び立った。
民部さん、お世話になりました。
飛行機は順調にクック海峡を越え、南島のクライストチャーチ(38万人)に夜11時頃に到着した。
到着後、道祖神グループが待っているホテルにはタクシーで向かった。
ホテルでは、今回の添乗員のYさんが、出迎えてくれ、その顔を見た時には、何か嬉しいものがあった。
皆さんは、とっくに就寝しているようなので、我らも早々にベッドに潜り込んだ。

レース後は、オークランドの国内線空港に向かい、我ら3人は夜9時過ぎに次の目的地、クライストチャーチに飛び立った。
民部さん、お世話になりました。
飛行機は順調にクック海峡を越え、南島のクライストチャーチ(38万人)に夜11時頃に到着した。
到着後、道祖神グループが待っているホテルにはタクシーで向かった。
ホテルでは、今回の添乗員のYさんが、出迎えてくれ、その顔を見た時には、何か嬉しいものがあった。
皆さんは、とっくに就寝しているようなので、我らも早々にベッドに潜り込んだ。
いよいよ、明日からマウントクックを目指してのツーリングだ。後編に続く!!
※ニュージランド紀行(後編)は→こちら
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※ニュージランド紀行(後編)は→こちら
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by bmwmoc
| 2013-02-07 10:00