(レポーター:横浜の中島)
10月12日(ローマ→パレルモ)ローマを出発!
いよいよ、今日からは、イタリア国内線でローマからツーリング予定のシチリア島に向かう日だ。
午後の便なので、午前中はホテル周辺を観光しタクシーにて空港へ向かった。
何とか、チェックインも出来、日本からやってきた「道祖神ツアー」のメンバー6名と合流し、添乗員も含め総勢9名でシチリア島へ飛び立った。

【シチリア島】面積は九州の約
64%、四国の約
1.5倍と島となっているが結構大きい。
【コース】パレルモ→アグリジェント→ラグーザ→タオルミーナ→パレルモ
シチリア島に上陸
シチリア州の州都「パレルモ(人口65万人)」に到着したのは夕方4時過ぎであった。

ホテルは繁華街の近くにあり、日曜日ということもあってか凄い人、、その人ごみをかき分けホテルへ入った。

夕食は、自己紹介もかね全員でホテルのすぐ近くのバーで食べたがパスタ類が美味しく、地元の人にも人気があるようで店内は満員であった。
ワインも結構飲んだので早々の就寝となった。
宿泊先:Albergo Mediterraneo(アルベルゴ メディテラネオ)
住所:Via Rosolino Pio43,Palermo,Sicity,ITALY
10月13日(パレルモ→アグリジェント)
いよいよ今日からレンタルバイクを借りて走る日だ。
レンタルバイクを借りる場所は市内では無く、郊外の瀟洒な住宅地にあった。

全員、ここで契約書にサインしてバイクをレンタルし、私が、今回借りたのはV
型エンジンのHONDA TRANSALP 700だ。
▼右側通行を忘れないように、ガムテープでタコメーターに貼り付けたwww

丁度、正午に出発、パレルモ市内は渋滞が激しく、やっと郊外に抜け駐車できるスペースに停めて小休止。
「せまいシチリア、そんなに急いでどこへ行く」走って分かったことだが、イタリア人(シチリア人?)の走りはクレイジーなことであった。
とにかく、いつのまにか後ろにつかれ、ものすごいスピードで対向車と正面衝突すれすれに追い抜いていく!とにかくスピードが半端ではない!
制限速度は主要幹線道路では時速110km、副幹線道路では時速90km、市街地では50kmとなっているのだが、それにプラス20kmがあたりまえのように走っている。
そんな走りにも慣れた頃、、映画「ニュー・シネマ・パラダイス」のロケ地「パラッツォ・アドリアーノ(人口2,300人)」を訪ねた。
残念ながら映画館は残っていなかったが、映画と同じ光景があった。
※ニュー・シネマ・パラダイス→こちら
▼映画に出てくる広場?当然、全て石畳でここを中心に物語は展開される。

▼すぐ裏には山がせまる、小さな町で過疎化が進んでいるそうだ。

いくつかの街を抜け、今夜の宿泊地アグリジェントを目指し、ローカルな道を走りぬける。

「アグリジェント(人口58,000人)」のホテルに到着したのは、夕方5時すぎであった。
▼ホテルから見た地中海に沈む夕陽。
海の向こう、250km先はアフリカのチュニジアで、我ながら、こんな遠い所へ良く来たもんだと感慨深いものがあった。

(走行距離:215km)
宿泊先:Grand Hotel Dei Templi(グランドホテル デイ テンプリ)
10月14日(アグリジェント→ラグーザ)
ガソリンは高い!
ホテルを出発し、初めてのガソリンを補給した。
1リットル1.65€(230円位)、高い!!これでは、イタリアで小型車が多いのも納得できる。
紀元前に建てられた神殿群ホテルから15分くらい走ると、正面の丘の上に、古代ギリシャ時代の遺跡群「神殿の谷」が見えてきた。
谷となっているが丘の上にある。当然「世界遺産」だ。
▼コンコルディア神殿
▼はるかに望むのは地中海。

▼遺跡をバックに記念撮影www

▼それから、地中海に出て、しばし休憩。
バロック建築の街「ラグーザ」いくつかの歴史ある街を通りぬけ、バロック建築の街で今夜の宿泊地、ラグーザ(人口70,000人)に到着。
早速に市内観光。
▼サン・ジョヴァンニ・バッティスタ聖堂
▼道路は狭く、殆どが一方通行。それも当然で道路の片側は駐車場化している。
▼街の至る所がこんな感じ!

▼街灯に浮かぶ、夜の市内も素晴らし!

夕食は、ホテル近くのレストランでしたが、ここも美味しかった。
シチリア島の食事は本当に美味しい!!
(走行距離:215km)
宿泊先:Hotel Montreal(ホテル モントリオール)
10月15日(ラグーザ→タオルミーナ)
10時半頃、ホテルを出発!!
我らが泊った、「ラグーザ・スーぺリオーレ地区」と呼ばれる新市街地、谷の向こうが旧市街「ラグーザ・イブラ地区」だ。当然、この地域全体が世界遺産だ。
谷間に浮かぶ陸の孤島「イブラ地区」ラグーザの新市街から望むと、眼下の谷間に、ぽっかりと浮かぶ陸の島のような旧市街のイブラ地区は、シチリア島をアラブ人が征服していた時代に造られた要塞都市だ。
残念ながら、時間が無くイブラ地区は訪れることは出来なかったが、その景観は絶景であった。

階段の昇り降りや、当然、コンビニなども無いし、生活は不便だと思うが、何百年と変わらない風景は素晴らしい。

しばし、フォトタイム。

ラグーザを出発してからも、歴史的な街を何か所か通り抜ける。
どこの街でも教会が中心に建っている。
▼内陸部の道路は、センターラインが無い所も多い。殆どが荒涼とした牧歌的な風景が続く。
▼ここのガソリンスタンドはサービス(左側)とセルフ(右側)とでは値段が違う、我々は当然セルフだwww
※サービス18.66€(260円位)、セルフ17.2€(240円位)、それにしても、高い!!

時間節約のため、アウトストラーダ(高速道路)を利用したが、高速道路の制限速度は130kmなので、結構なハイアベレージで走っている!!
シチリアの宝石「タオルミーナ」に到着。「グランブルー」など映画でも有名な観光地、「タオルミーナ(人口10800人)」に到着したのは、午後3時前であった。
ホテルは、岬の突端にあり目の前は紺碧の地中海!ロケーション最高。
それに部屋も広いし、プライベートビーチまでもある立派なリゾートホテル。

ホテルのエレベーターで地下まで降り、洞窟を抜けると、海岸に出た。

素晴らしい
♥
タオルミーナ市街地タオルミーナの中心地まで見学に行こうとなったが、そこは標高200mの切り立った山の中腹にあり、ケーブルカーで行くかタクシーで行くかで迷ったが、皆さんと「乗り合いタクシー」で行くことになり約15分ほどで到着。
古代ギリシャ劇場まず、最初に訪れたのは、崖の上に、切り開いて作られた「古代ギリシャ劇場」。
写真では見えにくいが、正面に地中海を見渡すことが出来る。

今でも夏場の夜には、コンサートなどが上演されているそうだ。

▼「古代ギリシャ劇場」から見た地中海と海岸線。
メインストリートのウンベルト通りは、反対側のカターニャ門まで、約800メートルの両側に、カフェやお土産屋さんなどがあり、シチリア島でも屈指の観光地でもあるので、観光客であふれていた。
シチリアでのお土産は陶器が有名、その陶器で出来た冷蔵庫などに貼り付けるマグネット(磁石)が沢山売られていた。

バロック様式のサン・ジュゼッペ教会

陽が沈むころ、ホテルに戻った。
▼ホテルから見た、ヨーロッパ唯一の活火山「エトナ火山」、2000年以上前から噴炎を上げてるそうだ。

夕食はホテルで食べ、就寝となった。
(走行距離:117km)
宿泊先:Atahotel Capotaormina(アタホテル カポタオルミーナ)
10月16日(タオルミーナ→パレルモ)
今日で、ツーリング最終日。
ホテルのレストランで地中海を眺めつつブレックファースト。

今日でバイクで走るのは最終日、今日も天気は最高だ。

海岸線より内陸部に入ると、牧歌的な風景のワインディングが続く。

景色の良いところで小休止。

途中の街中はどこでもこんな感じ。


気を緩めていると突然、大型トラックが現れ、危ない場面が何度かあった。

な、なんと、羊の大群まで!!

内陸部を抜け海岸線に出ると、目的地、シチリアで最初に泊った「パレルモ」までもうすぐだ。

高速道路を使い一気に「パレルモ」市内へ。
パレルモに近づくにつれ、私はドイツのアウトバーン(速度無制限)も走ったことがあるが、イタリアは高速道路の制限速度は130km(結構、早い!)だがそれよりも早いアベレージで走っている車もいるし乱暴だし、やはり、イタリア人の走りはクレイジーだ!

パレルモ市内は相変わらず秩序なき大渋滞。

バイクは誰一人転倒することなく、無事に返却。
私が借りたホンダ・トランザンプ700はパワーもあり乗りやすく良いバイクだった。
さすが、ホンダ。

これで、「シチリア島一周5泊6日」のツーリングは終わった。。。
(走行距離:280km)
※全走行距離:820km
皆さんとの最後のディナーでは、今回のツーリングの話で遅くまで終わることは無かった。
▼初日と最終日にディナーをしたバー(レストラン)ここの食事は本当に美味しかった!表のテーブルが我らの定位置だった。

17日にシチリアを飛び立ち、ローマー、アブダビと乗り継ぎ、日本時間18日の午後、成田空港に到着し旅は終わった。
皆さん、グラツィエ!!このツアーに同行して頂いた皆さん、大変お世話になりました。
今回は同行者に恵まれ、天候にも恵まれ、楽しいツーリングでした。
また、どこかでお会いしましょう。
【シチリア島で見たバイク達】▼パレルモのホテルの目の前に停まっていたBMW R50/5。一瞬、何で私のR75/5がここにと思いました。持ち主が現れたので写真を撮らせてもらいました。

▼ローマでもベスパはよく見られたが、シチリアでは特に多い感じで古めのベスパも元気よく走ってました。
▼高速道路を夫婦か恋人同士なのかBMW2台で走っていたうちの女性ライダー。シチリアは30度近い気温なのに、このスタイルはドイツあたりから来たツアラーか!
2台ともばっちり決まってました。
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※レポーター:横浜の中島(ビーパル親爺)
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