2015年 07月 24日
みちのく旧車ミーティング(岩手県八幡平市) |

(レポート№13金子)
みちのく旧車ミーティングはR50でエントリーしたものの、ボーリング後の慣らしが終わらず、高速道路走行は不可なので不本意な4輪での一人旅となりました。
■7月24日
小樽に上陸!
新潟からフェリーで18時間、雨の小樽に午前4時半に下船した。

朝食は、小樽運河端の鱗友朝市市場内の「味さき」が4時からオープンしていて、新鮮なホッケ定食が最高に美味であった(他の観光客の多くは「うに丼」を注文)。

「北の海に囲まれた大地に続く道」そのようなイメージを多くの人は感じていると思いますが、司馬遼太郎の「街道を行く夜話」によれば、幕末まで蝦夷地と呼ばれ、明治2年、新政府はロシアの軍艦が度々出没したことで植民地とされないよう新名称を付ける必要が生じ、当時、探検家であり開拓使の役人松浦武四郎が、「北加伊道」含め数案を政府に提示。
後に「加伊」は「海」となり、「北海道」の名が誕生。
その「加伊」の語源はアイヌ長老から聞いた「この地に生まれた者を『カイ』と呼ぶ」からきているそうで、北海道各地の名称は武四郎がアイヌ語から名付けたとのことです。なお、北海道は県と呼びませんが、昔は「函館」「札幌」「根室」の3県が設置、その後まとめて1つの行政区「道」としたようです。
○松浦武四郎はこちら
今日は、積丹経由、松前まで日本海側400kmの長丁場。
天気の回復を祈りつつ、朝ドラ「マッサン」で有名になった余市の更に先にある豊浜トンネルへ立ち寄りました。
1996年2月、27,000tの岩盤が崩落。路線バス、乗用車の20人が犠牲となった現場で、ご冥福をお祈りしました。
○豊浜トンネル事故関係記事はこちら
神威岬
神威岬手前の島武意(しまむい)海岸は、人がやっと通れる人道トンネルを抜けた先の崖を下ると、波の音だけが聞こえる美しい海岸だ。「熊の糞が5月あり注意」の立て看板に急ぎ戻り、神威岬へ。
やっと晴れ間が見え、積丹ブルーの透明度が高い景色に感激。
神威岬手前の島武意(しまむい)海岸は、人がやっと通れる人道トンネルを抜けた先の崖を下ると、波の音だけが聞こえる美しい海岸だ。「熊の糞が5月あり注意」の立て看板に急ぎ戻り、神威岬へ。
やっと晴れ間が見え、積丹ブルーの透明度が高い景色に感激。


国道229号は雷電国道とも呼ばれ、江差方面まで断崖が続くこのルートは自然が残る観光ズレしていない秘境コース。
近年は、ルート直線化改良工事で新規トンネルや付け替え道路が多く、旧道や旧トンネルが塞がれ、奇石怪石は間近から見えにくくなっているのが残念だ。

鰊(ニシン)御殿とまり
泊村に近づくと歩く人はいないのに、歩道付きの立派な道が続き、原発関連で整備したのかな?
途中、「鰊(ニシン)御殿とまり」では身欠き鰊(ニシンを干物に加工したもの)や油抽出など加工出荷し、最盛期は今の金額に換算すると2日間で14億円稼いだらしい。
泊村に近づくと歩く人はいないのに、歩道付きの立派な道が続き、原発関連で整備したのかな?
途中、「鰊(ニシン)御殿とまり」では身欠き鰊(ニシンを干物に加工したもの)や油抽出など加工出荷し、最盛期は今の金額に換算すると2日間で14億円稼いだらしい。

江差で「開陽丸」を見学、幕末に幕府がオランダへ建造依頼した軍艦で、400馬力、海水を真水に替える装置まで備えた当時世界最大・最強の最新鋭艦で、榎本武揚、土方歳三らが戊辰戦争中凾館に向かい、五稜郭占領など成果を残すも、その後、官軍の巻き返しに反撃のため、江差に向かうが、沖で強風のため座礁沈没した歴史の転換期を象徴する軍艦で、昭和50年の発掘・調査によって多くの遺物が引き揚げられ、船はオランダに現存する設計図とおり忠実に復元し、

引き揚げられたおびただしい大砲などは船内に展示されています。
○開陽丸はこちら開陽丸記念館
今日の宿は松前の「矢野旅館」で、夕食の際、女将が「凾館戦争で打ち合った砲弾は松前城に隣接する当館の上を飛び交った。」と歴史を感じる話を聞かせてもらいました。
■7月25日
今朝は、ミーティングに間に合わせるため、夜明け前に出発。「隣町の福島町は10kmオーバーでも切符を切られるから注意しなさい」と昨晩のアドバイスを思い出しながら慎重に函館へ。フェリーは15ノット(30㎞位)4時間ほどで青森港へ。

青森インター手前の三内丸山遺跡へ寄って3時にはみちのく旧車ミーティング会場に到着。
夜の懇親会では愛車自慢の話があちらこちらで盛り上がりました。
■7月26日
会場に到着!

今年のミーティングのテーマは「ホンダCB特集」。
CB72、CB450,CB750,CB1300など30台近くが参加していた。
初めて見たのはデーゼルエンジンのロイヤルエンフィールド、4気筒へ改造したCBMなど懐かしいエンジン音を響かせていました。



遠来賞は和歌山からご夫婦で来られた陸王1200サイドカー。表彰式も終わり、参加者同士、来年も再会を誓って解散。東北道を皆さん走って、復興工事真っただ中の気仙沼のホテル「一水閣」へ。

■7月28日
震災地へ
震災復興車両が行き交う街並みを抜け、道の駅「大谷海岸」へ。
良く見ると錆びたレールが。その先の志津川「南三陸さんさん商店街」で土産を各々購入し、無事帰還となりました。


雨が降っても、メチャ暑くても2輪での参加が、楽しい思い出となる旧車ミーティング。
次回は必ずR50で参加するぞ・・・・・ と早くも来年のリベンジを心に刻んだのでした。
(レポート№13金子)
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by bmwmoc
| 2015-07-24 08:00
| 2015年 ツーリングレポート