みちのく旧車ミーティング |

会場の岩手県・七時雨山(ななしぐれやま)は、「日に7度しぐれる」が、その由来で、今年で28回目となる「みちのく旧車ミーティング」は、今回は珍しく2日間とも天気に恵まれした。
■白神山地から岩木山へ
7月21日
雨は、埼玉から岩手県境まで続き、シールド越しに揺らぎ見える定期便のテールライトをひたすら追いながら走ること9時間、翌朝の青森の山々は、太陽が燦々と降り注ぎ、幸先良いみちのくツーのスタートとなった。

岩木川に沿い西目屋村の、白神山地のトレッキングスポット「アクアグリーンビレッジANMON」へ到着した。

●白神山地は→こちら
バイクを置き、着替え、登山用ヘルを借り、入山届を提出し、熊に遭遇しないことを祈りつつ「暗門の滝(あんもんのたき)」ルートへ。

以前は、遊歩道が完備され初心者コースであったが、土石流などで5か所の橋は流され、渡れる橋は1か所のみ。橋梁跡を渡河しながら往復3時間コース。
なぜ西目屋村にとって重要観光収入源なのに再整備されないのか?
毎年行われてきた橋の復旧は地元負担が大きく、更に、昨年、落石で頭や顔面への落石事故での責任が問われたそうで、それ以降は観光客向けから上級者コースへ変更されました。
スタート地点から落橋箇所である。靴を脱いで暗門川を渡る。渡っては履き直しの繰り返し。
1時間以上進むと落差40m近い第2の滝は壮観だった。最後の滝、第3の滝手前で、浅瀬が見つからずここで断念。

白神山地へのルートは、今日来たコースを太平洋側へ抜ける弘西林道(白神ライン)、その途中から北に「くろくまの滝」に抜けるコース、秋田県能代から北に西目屋村に向かう各林道があり、秋田からのコースはお勧めとのこと。
7月22日
弘西林道を日本海側へ進むと津軽峠、5分ほど歩くとブナの巨木「マザーツリー」。樹齢400年と推定される白神山地のシンボルツリーだ。


そこで、青森県最高峰の岩木山(1624m)へルート変更。69か所のヘアピンコースの終点は八合目だ。空気が澄んでいれば北海道まで見えるはずだが、今日は雲に遮られている。

岩木山は地元で「おいわき山」と呼ばれ、麓に津軽開拓の神を祭る岩木山神社(創建1000年前)、弘前藩4代藩主の津軽信政の神霊を祭る高照神社(同300年)など古い神社があり、高照神社は重要文化財の太刀や甲冑が、また、各藩で門外不出のはずの全国の城の図面などが宝物館にありました。
高照神社では、楼門に置かれている狛犬。これが、愛嬌あるポーズで、頭が上向きは金運、頭が下向きは恋愛運だとか。

弘前市内で宿泊し、夜は津軽三味線の店「あいや」へ。

●2014年BMWフェスティバルの様子は→こちら
「津軽じょんがら」を聴き、青森の銘酒「田酒」を飲む・・・・・・津軽を満喫。
7月23日
■七時雨山からアスピーテラインへ
今日も晴天。
弘前は古き城下町ですが、戦災を免れ、趣ある洋館が多く、旧市立図書館と、藤田記念庭園へ。この庭園は藤田謙一という日本商工会議所初代会頭に就任した日本屈指の財界人の別邸で、後年、市が取得した。敷地面積6,600坪もあり高台に洋館、和館。低地部に茶屋、水琴窟などがあり、和館から岩木山を借景に臨みながらアイス抹茶をいただく。

●藤田記念庭園は→こちら
東北自動車道を「安代IC」で降り、会場である七時雨山荘に、するとクラブ員の松田さんが到着済み。しかもBMW R100RSでなくホンダGL400で・・・。

その後、BMW R69Sの排気音とともにクラブメンバーが到着。
陽も傾きかける頃、新潟からBMW R50が片肺で到着。このアクシデントもスタッフの方が診断。するとバルブシートが・・・、治らなかったものの参加者への温かい対応。
多くのスタッフ皆さんの温かい対応に感謝です。



7月24日
恒例の走行会では、例年、主催者の小船さんが、オーナーの特徴を掴み紹介されていましたが、今回参加見合わせとなり、お会いできず残念。
いよいよ松田さんの出番です、フィールドにVツインサウンドを響かせ走行。

閉会後、田代平を南に下ると,高原から里山への軽快なツーリングコース。
その先、八幡平からロケーション抜群なアスピーテラインを走る。

▲八幡平アスピーテライン 源太岩展望台

●アスピーテラインは→こちら
田沢湖近くの日本秘湯を守る会「国見温泉・石塚旅館」へ。


●国見温泉・石塚旅館→こちら
何故かそこに蠅叩きが置いてあり、スーさんが、塚原卜伝の「一の太刀」並みにアブに一撃するとヒラリとかわされる、一同「敵もさる(去る〉もの惜しかった」と呟きました。
7月25日
朝、天気予報は関東地方まで晴れマーク、でもここは雨。
盛岡からは晴れた高速を一気に帰宅。
途中「福島の桃は旨いんだよネー」と福島在住のクラブ員斉藤さんに電話を入れる。すると途中のPAで、「お昼まだでしょう」と桃・おにぎり・冷たい飲み物・饅頭まで差し入れてくれた。
仲間とは有り難いものだ。
全走行1,700km。
帰宅後は尻の鈍痛が残るけど、翌年また行きたくなる思い出深まる「みちのく旧車ツー」だった。
■閑話休題。
未知の場所へ行く際の参考に。ネットで調べるのはセオリーですが、地元のアンテナショップへ出向きそこのパンフ入手。そこでは地元特産品なども置いてあり、目的地では何が美味しいか、何が土産があるかなどの情報が事前に入手できます。ちなみに、今回の青森アンテナショップは、飯田橋の北彩館です。更に現地の観光案内所などへ電話し、紙ベースのパンフをもらう。(郵送費用相手持ちで送ってもらえます)。以上参考までに
●北彩館は→こちら
レポーター:金子
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