第44回 BMWフェスティバルin玄海 |

(レポーター:横浜の中島)
今回のBMWフェスティバル会場は、九州である。
当初は鹿児島での開催であったが、熊本地震のため取りやめになり、急きょ北九州の玄海へ変更となった。
※BMWフェスティバルについては→こちら
早くより、葉山の高橋さんのご尽力によりコースやフェリーの手配の結果、11月3日出発組、4日出発組と二組に分かれての出発となった。

東名高速「鮎沢PA」を午前6時に出発のことで3時に起床し、鮎沢PAに5時に到着すると真っ暗い中、メンバー数人がすでに到着していた。

その中に今年で81歳の高橋顧問がサイドカーで奥さんをパッセンジャーとして参加されており本当に元気である。
ところが出発時間になっても綱島の植木屋川原さんがやってこない。
そこに本人より電話がありソロのR69Sが片肺になって調子が悪くR69Sのサイドカ-で行くとの連絡があり、大阪のフェリー乗り場で待ち合わせることにして、サイドカー3台(内ドマニ1台)、ソロ6台総勢10名で「鮎沢PA」を出発した。

階段はちょっときつかったが、標高148mの展望台に昇ると飛鳥の風景が一望でき悠久の歴史を感ずることができた。



そこには、綱島の植木屋川原さんもすでに到着しており、元気な姿を見せてくれた、


フェリーは定刻6時に静かに夕闇の中を出港した。
我々が乗船したフェリーは新造船で船内も綺麗で4人部屋ということもあって快適な船旅であった。
フェリーで九州の門司に上陸後、山口県に向かう!

午前6時半に新門司港に上陸し、走ってすぐのファミリーレストランで朝食となり、すぐ目の前の関門トンネル(3,461m)を抜け山口県に入った。


関門トンネルは一般国道(国道2号線)でバイク(50CC以下は通行不可)は通行料100円(125cc以上)である。


私が50年前の高校3年の時、一人で実家(佐賀県・伊万里市)よりホンダCL125でこの関門トンネルの手前に停め、歩いてトンネルを抜け山口県下関「火の山展望台」に登ったことが蘇ってきた。
その日が私にとって初めての九州脱出の日でもあった。

角島大橋に到着すると、葉山の高橋さんの案内によって高台の絶景ポイントにバイクを停めた。


天気も良く、美しく輝くエメラルドグリーンの海上をまっすぐの角島大橋(1,780m)が伸びており、海と橋のコントラスが素晴らしい。
「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」の一つに選ばれていることだけはあります。
ここで記念写真をとり出発となった・
海岸に出ると、天気が良すぎて潮吹きは見られなかったが、神社があり、そこの真っ赤な鳥居が連なっており、その鳥居の赤が際立っていた。



大鳥居の高い所に置いてある賽銭箱に投げ入れるのがあり、参拝客が何人も挑戦していたが、これがテレビに紹介され、観光客が増えたらしい。やはりテレビ恐るべし!
昼食は萩市にある和風レストラン「あす花亭(あすかてい)」でランチを食べたが999円「花かご昼御膳」のボリュームにビックリ!

食後は歩いて旧家などを見学した。
そのまま宿に行く予定であったが、時間調整も兼ねて秋吉台のカルスト大地を見学。
そこに立っていると足元の地下には、450を超える鍾乳洞がある秋芳洞(あきよしどう)があるとは思えない広大な大地が広がっている。


今夜の宿、山口県「国民宿舎・あいお荘」に到着し、玄関の前にバイクを停め、早速、温泉へ、瀬戸内海を眼下に望む露天風呂は最高であった。

11月5日
BMWフェスティバル会場へ
いよいよ、今日はフェスティバル会場に向かう日である。
出発前に全員でラジオ体操をしてカラダをほぐします(笑)


単身で参加のクラブ員松田さんが待っているということで、もう一度「角島大橋」に行くことになった。
昨日は渡らなかった「角島大橋」を走り対岸の角島へ渡った。


丁度、昼時となり、松田さんが待つ昼食予定のホテルへ向かったがすぐ近くであった。
その「ホテル西長門リゾート」からの眺めも素晴らしく、その展望は角島大橋とエメラルドグリーンの海を独りじめしたようなロケーションの素晴らしところであった。



安倍総理も地元だけあって、時々来館されるそうです。
昼食後は、松田さんの案内で、昨日走った海岸線は走らず山中を走り、中国道に入り関門橋(かんもんきょう)を渡る手前の「壇之浦PA」にて休憩した。



4日出発組もまもなく駐車場に到着し、我がクラブ員総勢 26名が揃った。
部屋で各々くつろぎ、夕方6時より、総数170名でのフェスティバルが開宴となった。
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まず歓迎の挨拶として、福岡BMWクラブ会長・村田さんから始まり、乾杯の後は各クラブ紹介や抽選会などで盛り上がり、あちこちでBMW談義で盛り上がっておりました。



今年で44年の歴史があるBMWフェスティバルは諸般の事情(高齢化?)により50回で区切りをつけるそうだが寂しい限りである。
閉会後は二次会があったようだが、私は参加せず部屋でNHKのアメリカ大統領選挙の特集をやっていて、それを見ていたらいつの間にか眠っていた。
11月6日
福岡県から島根県へ

今日も天気は上々のようである。




集合写真の後、皆さんと別れ、高橋顧問+奥さん、杉山さん、川原さん、奥本さん、それに私の6人で、島根県・出雲大社を目指すことになった。

出雲大社は、到着予定が夕方4時過ぎになるようなので断念し、本日の宿「ホテル宍道湖」へと向かった・
そのホテルは公務員の福利厚生施設で、まもなく閉館になるそうだが駐車場は広く、建物も立派だ。

顧問の計らいで支配人より差し入れもあり、値段も公務員並みにしてくれリーズナブルであった。
川原さんのサイドカーのタイヤがすり減っているということで、杉山さんのスペアと入れ替えたが慣れたものであっという間に終わってしまった。

さすが、当クラブ員はバイクの年季が違いますね。
11月7日
島根から四国、そして高野山へ

本日は風が冷たく肌寒いが天気は良さそうだ。
ホテルから20分ほど走り、松江城を見学した。

松江城は全国に現存する12天守の一つで国宝だ。
最上階の天守に登ると、松江市街や宍道湖の絶景が一望できた。



見学後は顧問と杉山さんとは別れ、奥本さん、川原さんとの3人旅となった。
まず訪れたのは当初の目的の一つ、足立美術館だ。
その足立美術館は50,000坪の純日本庭園は素晴らしく、米国の日本庭園雑誌の庭園ランキングで12年連続日本一に選ばれていることだけはあります。



「庭園もまた一幅の絵画である」と創設者足立全康(あだちぜんこう)の言葉に示すように室内から、窓枠を額として鑑賞するようになっている。

綱島の植木屋川原さんから、ここまでするのは手入れが半端でないなどと説明を受けながらだったので、勉強になった。さすが、植木屋さん!
その他に横山大観を始め有名な日本画の作品も多数展示されているが、写真撮影禁止のため、写真はありません。
その後は米子自動車道から中国自動車道→岡山自動道と中国地方を縦断し瀬戸自動車道を走り瀬戸内海にでた。
瀬戸大橋の「予島PA」で休憩した。


そこからは一気に四国に渡り、本日の宿、香川県高松市「ホテルマリンパレスさぬき」に夕方6時ころ到着した。
大塚国際美術館
朝食もそこそこに、ホテルを出発し、走って1時間の所にある、もう一つの目的「大塚国際美術館」を訪ねることにした。
まず美術館のすぐ近くのホテル「公園水野」にチェックインし、送迎バスで美術館まで送ってもらったが、その時、外は本格的な雨となり気温も下がってきた。
私は、美術館の絵は全てが偽物なのになぜ人気があるのか疑問であったが、入館しまず驚いのは作品と同じ大きさに複製されたセラミック陶板の精工さだ。
陶板だから、モナリザやその他の絵画も触ったり、写真撮影もOKなのです。
それに2,000年以上にわたってそのままの形と色が残るのも凄い!

ここの目玉の一つシステーナ礼拝堂(ヴァチカン)。私はイタリアツーリングの時に本物を見たが、とにかく、凄い人でゆっくり見ることができなかったが、ここではじっくりと堪能することができた。



それもそのはずで世界の名画1000余点を展示してあり、全て見るのに1日では足りないくらいだ。
ガイドによると額縁も各国の美術館で展示してあるものと同じように創っているそうです。
鯛づくしの料理も美味しく、ちょっと古めの建物だけど、また訪ねたいホテルであった。

11月9日
高野山
本当は今日、大鳴門大橋を渡り、自宅まで直帰する予定であったが、折角ここまで来たのだから、和歌山県・高野山の紅葉を見に行こうとなり、三重県・四日市にもう一泊することになった。これで今回の旅は1日延びて7泊8日となった。
朝食も取らずに徳島のフェリー乗り場に向かい、「南海フェリー」で和歌山に渡った。


高野山に近づくに連れ標高が上がり気温が一桁台となり寒くなってきた。
こんな時こそグリップヒーターの有りがたさを感じる。
高野山は、全山が黄金色ではなかったが、それでも見事な紅葉を見ることができた。




紅葉目当てか、平日なのに観光客も多かったようだ・
私は二度目であったが、1200年の歴史と奥ノ院の墓の数の多さには本当に驚かさせられる。

ゆっくり見物していたせいで、本日の宿までの時間が無くなってきた。
11月10日
今日も天気が良く、ラストランにふさわしい天気となった。
今回は天気に恵まれ、雨が降ったのは我々が大塚国際美術館を見学している時の、一日のみだった。
伊勢湾、新東名と順調に走り我が家に、午後3時頃に無事に到着した。
フェスティバルに参加された皆さんお世話になりました。
全走行距離 2,300km
【後記】

左より、川原さんのR69S+サイドカー、奥本さんのR100RS、それに私のR1200RS。
R69SとR100RSの二台はBMWの中でも名車として知られていますが、特に驚いたのはR69Sです。サイドカーを引っ張り2,300キロをノントラブルで走り切りました。
それも高速道路がメインだったので殆ど全開走行だと思うが、とても50年前に造られたものとは思えません。
やはり、BMWは素晴らしい!!
私のR1200RSも名車の仲間に入るlことが出来るのでしょうか!

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