信濃路 日帰りツーリング |
できすぎた天気であった。
一日を振り返ってみても、雲を見た記憶がない。
前日、休暇をとり、半年ぶりにテニスサークルに参加。老躯は悲鳴をあげ、節々(ふしぶし)に疲れをためて、ツーリング当日、6時30分に家を出る。高坂SA集合はひさびさだ。時代が戻ったようでなんとなく嬉しい。

7時50分に時計の針が届く前、幹事を先頭に銘々が走りに入る。
まずは道の駅「しもにた」。ここはなじみの停車場、でも、変わってる。どことなく殺風景に。
▼道の駅「しもにた」

景色の片隅に現れたのは、群馬の田中さん、こちらはお変わりなく、明るい笑顔、元気そぅ。
集合、幹事の金子さんから渡されたのは分厚い「概要書」。
うわっ! なにっ、これ! 研究書!?

幹事のこの日への思いが伝わり、神妙な空気が。間断なく静寂となり、幹事の優しい声が響く。まもなく出発となり、見慣れた踏切を左に折れる。そういえばクラブ初参加でKさん企画の日帰り温泉、民宿での忘年会、・・・この踏切を何度越えたことだろう。
過去を反芻しながらその場に別れを告げた。
道は細くなり、右手に道の駅を通り過ぎる。以前、幹事に勧められて、H氏と偕行し、しばし休憩した道の駅。
対面からの来客は、「道路ばかり見ていて、景色を見られなかった」と。RT、今度も大丈夫かな?
その辺りから無線発信音が耳を刺し続ける、これは辛かった。
線ヶ滝の降り口に到着。


やはり滝壺までいかなぁ~、ここからの眺めが一番、感想も枝分かれ。
▼線ヶ滝(せんがたき):滝の高さは35mで、黒灰色の岩壁を白い一条の直線を描いて落下する。この滝は、四季を通してとだえることがない。


田口峠、あそこが峠?、と指さし愚問。ここも峠だよ、とI氏。
▼田口峠


新海三社神社、古びた神社の奥に三重の塔。
▼新海三社神社:約6万6000の境内を持つ古大社で、佐久3庄36郷の惣社です。中世に、源頼朝が修理再興したとの口碑も伝わり、武田信玄が箕輪城攻略の際戦勝祈願をした願文も残ります。
明治時代の神仏毀釈を免れた三重塔などが今も残ります。


えっ、神社に三重の塔って?廃仏毀釈が吹き荒れる悪政の時代、「神社」を衣装として息をつないだようだ。
塔は荘厳といえども手入れがされていない様子、残念!(ギター侍?)。


慶応3年(1867年)築城で、その形から「桔梗城」とも呼ばれています。
急ごしらえのためか、堀は狭く、おそらく浅く、また未完成。
城跡は小学校に、あぁ、こんな所で小学生だったら、人生は変わっていたかも。幼少時代を文字にすることが景色となる文士になれたかも。
散策後、休憩所で茶とお新香を馳走になる。田舎のおばちゃん、とっても優しい。
長野県営牧場、富良野を彷彿とする風景。鉄馬を休め、しばし、牧歌的気分に。

鼻顔稲荷神社(はなづらいなりじんじゃ)、幹事より京都清水寺と類似する建築物だとか。
▼鼻顔稲荷神社:長野県佐久地域を代表する稲荷神社である。 まれに日本三大稲荷の一つとされることがあるが、一般的には日本五大稲荷の一つに数えられる。

旧中山道、一日中山道と読んだアナウンサー、今は?
望月旧宿場町、井出野屋旅館が映画のロケに使用されたとか、映画、観てないけど、いかにもそれっぽい雰囲気。


長野県佐久市「ラ・フェスタ」にて昼食、ソースカツ丼を注文。空腹の絶頂、けっこう待たされ、がっつく。豚肉の質良く、美味、美味。
🔻ラ·フェスタ(La Festa)

あっ、レポーターだっけ、写真忘れる。
どこだったか、ほんとの酒好きは安酒が好きなんだよね、と聞いた酒造は。今は亡き酒好きの親父は安酒ばかり。生前、美酒を馳走できなかった後悔はそのとき消えた。
佐久平PA、解散、あれっ、少ない、みんなどこ行ったの?
一日を終えて
今回は、自然と歴史を廻る、教養溢れるツーリングとなりました。念入りの実地踏査と研究資料の用意、幹事のご誠意が端々に感じられました。幹事様は何かと事前調査に出費がかさみ、時間を使うもの。薄謝でも会として気持ちを表現できないものか、思ってます。
文責 Nr.68 佐藤(こうやん)
(写真は管理人が勝手に掲載しています。都合の悪い方はご連絡下さい)
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