東北一泊ツーリング |

これまでの「みちのくツーリング」は、毎年、8月最終土日に岩手で開催される「みちのく旧車ミーティング」と名称混同のため、今回からは「東北1泊ツーリング」と改め、福島支部と埼玉西支部の共同企画で9月3~4日福島県内の歴史的建築物と伊達政宗で知られる伊達家発祥の地、桑折(こおり)西山城跡を巡ることとしました。
8月の酷暑後の雨は9月も続きましたが、当日は今にも雨が降りそうで降らない東北道「佐野SA」にR50~R100RSなど、Rシリーズが多く揃い、ソロ15台、サイドカー4台のフラットツインが集まり本日のツーリング概要説明後、定刻8時に出発です。

9月3日(土)
東北道を北へ

空吹かし後リザーブに。するとあら不思議、調子復活。キャブ車のトラブルあるある?
旧タイプ生産終了後の新タイプと言われる車両は1996年までの27年間生産。
だからキャブ仕様の2バルブのRシリーズは、その平均経過年数は35年程度となり、BMWバイク旧車会の仲間入りであろう。
林工場長のように調子を見るため必ず毎週所有のR50とR100RSを交互に箱根辺りまで一走りする人は当クラブ員としても別格として、多くのクラブ員はサンデーライダーであり、クラブ員の皆さん乗車前点検は忘れずに。
個人的な思い入れだけど、クラブ員の多くがRシリーズのキャブ車を長く乗り続けているのはKシリーズの電動モーターのようなバイクも良いけれど、メンテさえしっかりしていれば現行バイクと遜色ないバイクだからではないか。
4000RPMからの更なる加速はキャブ車の醍醐味.
昔のことわざの「手のかかる不肖息子ほどかわいい」が心に刺さっているかもと思う次第。
皆さんは如何?
ツーリングの話に戻そう。次の休憩場所、「那須高原SA」は「那須IC」と名称が混同しやすい場所だ。
工場長と私の車の間で走行中のRTは「那須IC」に舵を切りそうになったけどセーフ。
グループでまとまっての走行であればミスコース防止に繋がります。
「那須高原SA」が最初の休憩場所。
還暦・古希ライダーが多くなり始めた部員皆さんの1時間毎トイレ休憩は欠かせない。
「最近の俺、頻尿仲間かも?」とのつぶやきが聞こえたようでした。


「本宮IC」出口で東北支部斉藤さん佐藤さんと合流。
軽トラ背面には徹夜続きで作成したであろう東北支部メッセージボード「ようこそみちのくへ」を発見。
熱烈歓迎に胸キュンだ。

駐車スペース奥では会長が修理ング。誰か針金持っていないか?の声が。R65のキャブのリターンスプリングがどこかへ飛んでいってしまったようだ。臨機応変で針金スプリングを作成し恒例の修理ングで解決。
蛇ノ鼻御殿へ
インターから蛇ノ鼻遊楽園までは10分ほど。
ただし、我々最後尾は、はぐれて3m程の狭い竹藪道路をすり抜け「駐車場が見つからない。」と無線で先着仲間に呼びかけながら何とか到着。




リカーショップ「旭屋」
再び高速に乗り、「桑折JCT」を相馬方面に向かいすぐに伊達桑折ICを降り街中へ。

ここ桑折は奥州・羽州街道が交わる要衝で、戦国時代その場所を押さえたい伊達家先祖が治めた地で、その街道交差点(追分)の重要性を地元クラブ員の佐藤さんから説明を受けた後、

途中、東北道脇にある「万正寺の大カヤ」にとうちゃこ(到着)。
樹高15m、幹周8.70mは日本一であり、福島県指定の天然記念物で、樹齢は1000年と伝承されている。
この地は、福島県伊達郡に属し、伊達家発祥の地であり、ゆかりの寺や旧跡が多い。


以前、NHKBSで火野正平の出演番組「こころ旅」が放映されてから来訪者が増え、駐車場スペースなど確保のために横にあった家まで移設したとのこと。TVの影響は凄いものだ。
雲行きが怪しくなったので急いで桑折西山城へ急ぐ。
伊達氏建立の伊達五山の一つ観音寺の駐車場へ停止。


3台の4WDは山頂の駐車場無事到着。私の車はFFなので深い砂利でタイヤが空回りし、バックで唯一引き返しとなった。

軽トラでも4駆の登坂力恐るべし。
桑折西山城は、伊達政宗の祖父にあたる伊達稙宗が東北最大の大名となった時点で築城整備した山城で、地元ボランティア活動されている再び佐藤さんによる詳細説明に一同納得してました。


本日の宿「うぶかの郷」
うぶかの郷はかつて西山城の一部であったであろう場所にあり、駐車場には北海道でR50を入手して、そのまま乗って来た川原さんがお出迎え。これで全員23名揃いました。
懇親会では最近お亡くなりになられた会員瀧澤様への黙祷、献杯が行われ故人の思い出話が交わされました。

今回は東北支部の粋な計らいでマジックショーの余興があり、中でも万札を扇形に見せながら最初の枚数が知らないうちに増えると言うマジックに俺の万札も提供するから増やして欲しい声がかかったりと盛況のうちに終了時間となり、

懇親深めたい方たちは別室で思い出肴に地酒が交わされました。
9月4日(日)
翌朝。夜間降った雨は上がり、皆さん愛車磨きに余念無い中、北海道ナンバーのR50が拗ねて何度もキックしても始動せず、今回第3回目の修理ング。再び工場長の出番です。おかめ外してポイント均等に接着しているかなど点検整備。
最後はタイミングライトで点火時期確認。いつものことと言え「色々な工具持ってきているのですねー」とギャラリー感心の声。


朝の会計時、「こんなに安くて良いの?」その答えは、昨晩呑み切らないほど出たおいしいお酒も佐藤さんからの提供であり、昨日ツーリング途中、桃のデザート提供も斉藤さんのおかげ。人数分の資料準備など参加の皆さんへの東北支部両氏への感謝が心に響いた思い出ツーリングとなりました。
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