第52回 BMWフェスティバルin阿蘇内牧 |
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東名中井PA~大阪南港~(フェリー)~別府~阿蘇内牧~宮崎~鹿児島県志布志~(フェリー)~大阪南港~東名中井PA 約1500km

昨年からずっと楽しみにしていた「神武東征の跡を巡る九州縦断の旅」の始まりの日、まだ夜も明けない早朝5時過ぎに、東名高速「中井PA」に到着すると多くのメンバーが集合していた。
予定通り6時に出発。中井では気温は15°Cくらいだったが、足柄あたりでは10°Cまで下がる、寒い。
寒さに耐えつつ、新東名「静岡SA」に到着。


ところが、柴田さんのサイドカーがSAに入ったところで突然停止。クラッチが切れないとのこと。
サイドカーはレッカーを手配し埼玉の会長宅へ陸送し、柴田さん自身は須田一家の四輪に同乗し旅を続けることとなった。
これで一件落着となったが、この先起こる様々なトラブルの第1歩だとは、誰も知る由もなかった。
気温も20°C〜25°Cまで上がり、予定通り新東名「岡崎SA」に10時着、給油をして出発。
「亀山PA」で昼食をとり、西に行くに従って悪天候が予想されるため、レインスーツを着ての出発となった

天候が悪くなりそうなので、立ち寄る予定だった、ライダーの「聖地」としても知られている「針テラス」をパスし、奈良県「橿原(かしはら)考古学研究所付属博物館」へ直行する。と、ここで2つめのトラブルが・・・。何とETCの調子が良くなかった高橋事務局長が亀山ICを通過するとき、サイドバッグを出したのだが、そのままICに忘れてきてしまったことが判明し、本人は結構な距離を戻ることになってしまった。
そこで、ここからは雨天の中でも無線とナビの調子が良い(結構な雨の中、無線の調子が悪い人が続出していた)筆者が先頭になり「橿原考古学研究所付属博物館」を目指す。
奈良県立「橿原(かしはら)考古学研究所付属博物館」
無事、博物館に到着。さすが神武天皇が即位した場所、今まで見たことがないような、馬鹿デカイ埴輪やら古墳の副葬品が山ほど展示してある。この辺りで大和朝廷の基を作ったに違いないと思わせる地物の数々であった。この周辺の古墳と合わせて後日ゆっくり見学したい。



雨は小降りになったが、この後も雨が降り続く予報だったので、しっかりレインウエアを着て、筆者が先頭でフェリー乗り場の「大阪南港」を目指し、無事に着いたと思ったが何か様子が変、港湾職員の方に聞くと九州行きのフェーリー乗り場では無いという、「南港ATC」という場所へ行けと言う。ナビで探すと確かにその名称はある。結構な距離を走ってやっとの思いで、たどり着く。
雨はますます強く降っている。「大阪南港」には何か所かフェリー乗り場があり右往左往したが、何とか目的のフェリー乗り場に到着した。


そこには、出発日を1日早く間違えていた生馬さんが先着していた。
別行動の、高橋事務局長と大槻さんが乗船時間になっても一向に現れない(汗)。やっと時間ギリギリに到着!
後で聞いたら、我々と同じように道に迷ったようだ。
トラブル3つ目、いろいろあったが、無事フェリーに乗船し出港。
飲んで騒いで夜は更けていくのであった。

11月2日
瀬戸内海の航海も順調で、下船間際、高橋顧問が財布がないと大騒ぎ!防犯カメラをチェックするなど大捜査網が敷かれたが、一向に見つからない。財布の落とし物の届けがあったら知らせてもらうことにした。しばらくして、顧問が「あれっ?あった」何と!穴が空いててポケットから滑り落ちた財布は高橋顧問の膝の裏に留まっていたのだった。これにて一件落着。トラブルの4つ目かな。
別府に上陸!!
今日も昨日に引き続き雨。
アメリカCNN日本の美しい風景31選に選ばれた鶴見岳(別府)ロープウェイは雨で曇っておりパスし、大分県・由布院を見下ろす丘の上にある「岩下コレクション」へ。入場料を支払い館内へ、貴重なバイクや世界のクラシックカー他、昭和レトロなどがビッシリと展示してある。その中に2億円のドカッティも展示してあった。
岩下コレクション

世界に1台の現存するドゥカティのバイクが展示されております。なんと時価2億円!
国産車をはじめ、世界各国の名だたるヴィンテージバイク200台を一堂に展示してあり、昭和の町並みども再現してある。


外は大雨だったので良い雨宿りになった。
雨の中でも、ナビも無線も調子の良い筆者が先導し、「やまなみハイウェイ」の中間地点にある熊本県「瀬の本レストハウス」ヘ向かう。

ここでのんびり昼食をとっている間にほぼ雨は止み、阿蘇といえばライダーに人気の!の「大観峰」へ。

しかし、悪天候のため絶景は全く見えず一面の真っ白なガス。白い雲をバックに記念撮影をした。

強風のため、早々にBMWフェスティバル会場の熊本県「阿蘇プラザホテル」へ。
会場の「阿蘇プラザホテル」に到着
会場に到着すると、今回幹事「福岡BMWクラブ」の皆さんの温かい歓迎に迎えられ、部屋へ。
筆者は、何となく走り足りなかったので、クラブ員の聰太郎さんと、再度「大観峰」へ軽く走りに出かけた。
二十二重峠に西南の役戦跡の碑を見つける。九州に来た実感がわく。
第52回 BMWフェスティバル開催
夜になり、いよいよ150余名でのBMWフェスティバル。



「福岡BMWクラブ」の皆さんに感謝いたします。
11月3日(日)
恒例の全クラブ集合写真を撮り、「阿蘇プラザホテル」を予定通り9時出発、

高千穂峡
前日とは打って変わって気持ちの良い青空の下、宮崎県「高千穂峡」へ向かう。流石神々の集う場所、神々しい?風情のある場所であった。

ここで5つ目のトラブルが・・・(ごめんなさい。単なる筆者のわがままなのですが)、せっかくここまで来たのに天の岩戸に立ち寄らないという。どうしても天照大神が隠れた天岩戸と天照を引っ張り出す方策を神々が相談した天安河原を見たい筆者は別行動を取ることに。オーナーズ御一行は、昼食を食べ「八紘一宇(はっこういちう)」の塔へ。
八紘一宇(はっこういちう)」の塔


筆者は、高千穂の天孫降臨神話を探りに、天の岩戸神社の神主さんが写真禁止の天の岩戸を前に興味深い話をしてくれた。「神様は人間です。命の源=米作り方を教えてくれる人が神様として祀られた。その祀られた人たちがここ高千穂の地にいた。

その中でも、一番多くの人に米づくりを教えたのが神武天皇だ。今回の神武東征の跡を巡る旅にふさわしいお話を聞けた。
筆者は「八紘一宇」の塔をパスし、神武が東征のために水軍を組織した美々津港(立磐神社)へ。資料館を見学し、今日の宿、宮崎県「宮崎観光ホテル」へ向かい到着したが、クラブ員が到着していない。どこかで追い抜いてきたらしい。
ほどなく、高橋顧問と杉山さんだけ到着。杉山さんのサイドカーのフロントブレーキワイヤーが切れ、宿に直行したとのこと。6つ目のトラブル。
宮崎観光ホテル
しばらくして残りのメンバーが到着。高速道路の降り口を間違え、遠回りしてきたらしい。7つ目のトラブル。それから追い打ちをかけるように8つ目のトラブル。筆者のバッグに、昨日泊まった「阿蘇プラザホテル」のルームキーが・・・。宮崎観光ホテルのロビーから宅配便で返却(汗)
この夜は、飲み放題メニューで平和にバイキングを楽しんだ。
11月4日(月)

気持ち良い南国の青空の下、ホテルの前で恒例の集合写真を撮り、出発。
日南モアイ像
堀切峠の道の駅「フェニックス」へ向かう。道の両側にフェニックスやワシントンパームが並んでいて南国気分が盛り上がる。これぞ、宮崎!って感じである。このままでは志布志港に早く着きすぎるため時間調整で新興宗教団体が作った「サンメッセ日南」のモアイ像を見学。

飫肥城(おびじょう)址
日本100名城の96番目「飫肥城(おびじょう)址」と「小村寿太郎記念館」を見学しつつ、昼食に名物おび天そばを食べ、都井岬へ向けて出発。

ここからの道がライダーにとって最高の道。本当ならメインになるはずの阿蘇に行った日が悪天候だったため、この海岸沿いのワインディングが今回の旅の一番走りごたえのある道となった。
目一杯走りを楽しみつつ、都井岬に到着。
ここ都井岬には日本の在来馬の一種野生の「御崎馬(みさきうま)」が棲息している。

今日の目的地フェリー乗り場の「志布志港」まであと25km。今回の珍道中も終わりに近づく。と思いきや9つ目のトラブル、顧問が「宮崎観光ホテル」にタブレットを忘れたという。宅配便で送ってもらうよう手配する。
宮崎県「志布志港」に到着
高橋事務局長にの絶妙な時間調整により予定時間通り午後4時に「志布志港」に到着。
私は今回この港を初めて知ったが、コンテナ貨物の取扱量は九州では博多港,北九州港に次ぐ第3位で、木材輸出は13年連続日本一というかなり重要な港のようだ。

予定通り無事17:55出航。ボクサークラブの渡辺さん夫妻と一緒になり、楽しく船内でバイキングを堪能した。
11月5日(火)
大阪南港に上陸
予定通り大阪南港に午前7時50分に接岸。筆者は部屋のテレビで映画「ワイルドスピード」を見ながらバイク移動の指示が出るのを待っていた。すると、乗務員がやってきた。「お客様、お待たせしました。下船です」まわりには人の気配がなく、オーナーズ御一行は当然いない。急いでバイク置き場向かう、皆さんをお待たせしてしまいました。ごめんなさい。10個目・・・。
関西の道に詳しい、ボクサークラブの渡辺さんに先導してもらい、「御在所PA」へ。渡辺さんとはその先の中央高速との分岐でお別れをし、我々は新東名高速へ。岡崎SAで昼食に三河フライ(かなり美味しいアジフライだった)を食べ、静岡SAを経て午後4時に中井SAに着いたが、中島副会長と筆者とで1時間待ったが誰も来ない。しかたなく、二人で終わりの会をし、「神武東征の跡を巡る九州縦断の旅」の終了となった。
生馬さんの1日早く中井PAに集合してしまった事件に始まり、数々のトラブルに見舞われた珍道中であったが、誰一人として脱落することなく楽しい道中であった。

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